すべてがデジタル化していく現代において、独自のITプラットフォームで業界をリードする株式会社ネクストフロント。その創業期には、今の華やかな姿からは想像もつかないような「暗闇の300日間」がありました。学生インタビュアーの井上さんが、代表の遠藤氏に当時の壮絶なエピソードと、諦めない熱量の源泉を聞きました。

何ヶ月も続く「ゼロ」の恐怖との闘い

起業を決意されてから、最初のサービスを立ち上げた時の状況について教えてください。
遠藤 誠一 氏

当時は、素晴らしいプロダクトを作れば、勝手に顧客が集まってくると思い込んでいました。しかし、現実は甘くありません。意気揚々とサービスをリリースした初月、売上は文字通り「ゼロ」でした。翌月もゼロ、その次の月もゼロ。最初の数ヶ月間はアクセス数すら一桁という日が続いたんです。

売上ゼロが続く中、チームやご自身のモチベーションはどのように維持されていたのでしょうか?
遠藤 誠一 氏

正直に言うと、精神的にはボロボロでした(笑)。共同創業者とも夜な夜な言い争いになり、お互いに「このまま続けて意味があるのか」と疑心暗鬼になっていましたね。それでも辞めなかったのは、「このプロダクトが社会の負を解決する」という強固な確信があったからです。私たちは毎日、とにかく顧客候補となる会社に足を運び、何が足りないのか、どうすれば使ってもらえるのかを徹底的にヒアリングして回りました。それが約300日間続きました。

300日目の光、初めての「ありがとう」

その「暗闇の300日」を抜け出すきっかけは何だったのですか?
遠藤 誠一 氏

ある日、何十回も断られ続けていた中小企業のご担当者様から、「お前たちがそこまで言うなら、一回だけテスト導入してみるよ」と言っていただけたんです。私たちはその一社のために、寝る間も惜しんでシステムをカスタマイズし、サポートし続けました。すると数週間後、そのご担当者様から『これ、めちゃくちゃ便利だよ。もう前の運用には戻れない』と感謝の言葉をいただきました。その瞬間に、初めての売上が発生したんです。あの時の喜びと鳥肌は、今でも昨日のことのように思い出せます。

未来を創る若者へのメッセージ

最後に、これから社会に出ていく学生たちに向けて、アドバイスをお願いします。
遠藤 誠一 氏

何か新しいことを始めようとするとき、最初からスマートに進むことなんてほぼありません。泥臭く走り続け、目の前の壁に何度もぶつかりながら改善していく姿勢こそが、最後には道を切り拓きます。失敗を恐れる必要はまったくありません。なぜなら、挑戦した時点で「ゼロ」から一歩踏み出しているからです。皆さんも、自分の信じる道を全力疾走してください。

(インタビュアー井上さんより)
お話を伺い、スマートに見える現在の姿の裏にある、狂気とも言える「泥臭さ」と「執念」に衝撃を受けました。何もないゼロの時から信じ抜く力の大切さを学ばせていただきました。ありがとうございました!