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貯蓄性のある保険って本当に有利なの?

学資保険や終身保険、養老保険といったように「貯蓄性」を売りにする生命保険も多数あります。この「貯蓄保険」というものは本当に加入者にとって有利なものなのでしょうか?今回はこのような貯蓄のために使われる保険の貯蓄性や運用性、リスクについて説明していきます。


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学資保険などが高利回りに見えるカラクリ

まずは誤解の一つである「予定利率」について知りましょう。
予定利率は保険会社が顧客に約束する利回りです。たとえば学資保険で1.5%の予定利率で運用できる保険があるとしましょう。

 

落とし穴1)予定利率で保険料が運用されるわけではない

実際には、保険料の中の「積立保険料部分」だけがこの予定利率で運用されます。「保険料-保険会社の定める経費(手数料)-保険のためのコスト=積立部分」です。そのため、実際に全額がその予定利率で運用されるわけではないのです。

 

 

でも、実際に満期まで払った時は結構いい数字で戻ってくることになるよね?保険機能(死亡保障)もついていると考えたらお得なんじゃないの?と思うかもしれませんね。

たとえば、日本生命保険の学資保険のHPで書かれているモデルケースの場合、272万円の保険料払い込み(月額12,620円)で300万円の満期保険金が受け取れると書かれています。

 

これを毎月12620円の積立投資と考えた場合、利回りは約1.06%となります。この利回りについては「保険会社が保証」するという形になっています。2014年8月の個人向け国債10年の利率が0.52%、3年満期の定期預金金利が0.22%(オリックス銀行・2014年8月)ということを考えると、それなり結構高い利回りで運用できているということになると思いませんか?

 

落とし穴2)18年間も資金が拘束され、途中解約で元本割れするリスクが考慮されていない

たとえば、個人向け国債の場合、1年を経過すればいつでも解約することができます。
そのため、何らかのお金が必要になった時はすぐに現金化をすることができます。定期預金などの運用も同じですね。

参考:個人向け国債の商品性はこちら

 

現金・普通預金の最大の長所は「自由度の高さ」」でも書いたとおり、預金や個人向け国債などは比較的自由度の高い資産です。そのため、こうした資産は使い勝手が良いです。一方の学資保険などの年金商品はそれだけ長期間、保険料を支払い続けることが前提になっているのです。

 

そのため、多少利率が良かったとしてもそれだけで定期預金や国債よりも有利な商品ということはできません。

 

 

落とし穴3)この超低金利時代に18年間も「固定金利」で運用する意味はあるのか?

また、大きな問題点の一つが超長期間を「固定金利」で運用することになるということです。
現在金利は歴史的ともいえる低水準になっています。この状況がいつまで続くかというのは不透明ですが、これ以上差が利用が無い水準にまで下がっています。

 

しかしながら、こうした状況がいつまで続くか?というのは分かりません。当然金利が「上昇に転じる」という可能性も決して低くはないと思います。

そのような場合にもっと有利な金融商品が出た場合、流動性が高い商品の場合はすぐに乗り換えができますが、途中解約ができない(すると元本割れする)貯蓄性の保険などは簡単に乗り換えはできないでしょう。

 

 

このように、貯蓄性の保険は「見た目は有利」に見えますが、実は気づきにくい落とし穴が複数あるのです。

 

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