外貨預金は超が付くボッタクリ商品

銀行における運用商品の中でも「外貨預金」については超がつくボッタクリ金融商品だと考えています。それは「手数料の高さ」「金利の低さ(これも手数料)」「預金と名がつくのに安全じゃない」という3つの点から決してお勧めできない金融商品の一つです。


スポンサーリンク

外貨預金の手数料は高すぎる

大手都市銀行における米ドルと円の為替手数料は片道1円です。

たった1円か。と思うかもしれませんが、米ドルの為替レートが1ドル100円とすると手数料率は1%ということになります。

 

外貨預金の手数料は「往復」で発生します。円を外貨に換えたときと外貨を円に買えた時の2回発生するわけです。

この手数料水準、実際のところ相当高いです。

 

仮に、FX(外国為替証拠金取引)の場合、円で米ドルを買う時にかかる手数料は0.4銭~1銭くらいです。こうやってみると外貨預金の為替手数料というものはFXの「100倍以上高い」ということが分かります。

 

外貨預金は金利が低いうえ、外貨定期預金にすると売るタイミングも拘束される

また、金利面でも問題があります。

 

まず、金利が低い。低すぎる。
外貨預金の金利はそれぞれの通貨によって異なります。

外貨預金の金利一覧

まずこれは、三菱東京UFJ銀行の外貨預金の金利一覧です。


これだけだと高いか安いかわからないですね。というわけで、またまたFXと比較します。

 

上はGMOクリック証券の2014年8月29日の為替レートとスワップ金利を示したものです。赤色の線で囲っている部分が金利に当たる部分です。

計算方法はあるのですが、ここで説明するのは面倒なので、金利に直してみます。

 

  FX 外貨預金 金利差
米ドル 0.281% 0.01% 0.271%
ユーロ -0.186% 0.001% -0.187%
豪ドル 2.970% 0.5% 2.47%
NZドル 3.109% 0.5% 2.609%
英ポンド 0.360% 0.1% 0.26%
スイスフラン -0.096% 0.001% -0.097%

 

するとこんな風になります。ユーロとスイスフランに関して言えば、銀行(外貨預金)の方が有利な結果になりましたが、米ドル、豪ドル、NZドルなどでは銀行よりもFXの方がかなり金利が高くなっています。

 

これはFXの金利はその取引の性質上「市場金利」に近いものが採用されているために起こります。
一方で銀行が提供している外貨預金の場合はその市場金利から銀行の儲けとなる金利部分を差し引いています。そのため、外貨預金の金利はFXによる金利と比較して低くなるのです。

 

たとえば、豪ドルの市場金利の差である「2.97%」と銀行の外貨預金の金利「0.5%」の差にあたる「2.47%」というのは「銀行の利益」となるわけです。

 

為替レートの変動によるリスクはもちろん預金者が負いながら、預金者が受け取る金利の数倍にあたる金利を銀行自身は為替リスクを負うことなく手に入れることができている。これって結構ひどい話だと思いませんか?

 

 

外貨定期預金は「売却のチャンス」を逃す要因に

銀行で利用する外貨預金は「外貨普通預金」と「外貨定期預金」に分かれています。内容としては「円預金」の場合と同じです。

いつでも円に戻せる「外貨普通預金」、一定期間は拘束される「外貨定期預金」となっています。円預金の場合も同様に定期預金にする方が金利が高くなります。

 

たとえば、前述の豪ドルの場合、外貨普通預金だと金利は0.5%ですが、1年定期にすれば1.23%になります。(それでもFXの「2.97%」と比べると低く、金利の半分以上を銀行が抜いていることになる!

 

しかしながら、この定期に入れることは「売却による機会を逃す」ということにもつながります。預金中は売れないため、為替レートが有利な状況になっても売却して利益を手にすることができません。
(もちろん途中で解約して売るということもできますが、その場合は大半の金利をあきらめることになります)

 

このように外貨定期預金は売り時があっても売れないのです。

一方のFXの場合、いつでも(ほぼ24時間)売却できます。

 

外貨預金は預金と名がつくのに安全じゃない

また、外貨預金は「預金」と名前が付いていますが、安全ではないというのも問題です。

 

外貨預金は銀行が破綻した場合「保護されない」のです。
銀行が破綻するリスクというものはさほど考える必要はないかもしれません。しかしながら、日本振興銀行が2010年に破綻したように、絶対はありません。

 

普通の円定期預金などは「1000万円+利息」が預金保険によって保護される形になっているわけですが、外貨預金の場合はそうではないのです。
(参考:ペイオフ対策はしておくべき?それとも不要?

 

スポンサーリンク